2019-02-02 裏返しの◼︎◼︎ 日記 泥塑人は雨に濡れるたび入水の夢を見たいっそ全ての記憶ごと水に融かして仕舞えたら と 乞われるままに引き取った悲鳴と膿が咽喉を潰す「この程度の荷物すら抱えられないで何を偉そうに!」不明瞭な輪郭が両腕の傷みを嗤い、恥じる心が言葉を隠した背に浴びる皮肉が心音を乱してゆく 触れなかった本懐は寝台の下でゆっくりと腐っていった不眠で痺れた思考回路に流入する闇 「私はただ、愛されてみたかっただけなのです」