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断線の寂しさを感じながらひとり夜の声を聴いている
こんな時に限って話したい事がたくさんあるなんて、まったく私は何処までも天邪鬼だ、と思う
信じていない訳ではない、君の心を、言葉を歪めるつもりは無い
ただ、焦げて爛れた私の脳が、それをうまく受容できずにいるだけ
何一つ真面に出来ないのにそれでも君は許そうとしてくれる
それにどれだけ救われている事か
手に入らない/手に入れてはいけないと意識の埒外へと追い遣ってきた希望を、君は当然の様に私に与えようとする
それにどれだけ癒されている事か
破られない約束というものを私は知らずに生きてきたけれど、あるいは。
最期まで一緒に居たいと云うのなら、私はその願いを叶えたい
同じ願いを、共に抱えながら生きて行きたい
どうしようもない私を愛してくれて、本当に有り難う。
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今は止まらない涙も次の朝が来る頃にはきっと乾いているから
おやすみなさい、どうか今夜君のみる夢が安らかなものであります様に
手の鳴る方へ
薄暗い部屋で失われた概念
痛みもおそれも悲しみも無い空間で私は折り紙によって補完される
七つ星の残り香と甘たるいアルコール
咥え込んだ欲に意識が白んだ
火酒でひりつく咽喉の奥、馴染む液体
感情に濡れた身体が希う
「お願い、」
痕を付けて、付けられて
互いが流した赤い約束
どこか寂しさの滲むそれを舐め取りながら未来を思う
求めるつもりなど無かった、未来を
「ずっと一緒に居て」
「ずっと一緒に居ようね」
(倒錯した私の熱を奪う、うつくしい名前)
偏愛の温度
空席の数だけ空いた穴
微かな残響と古びた余白、消失した可能性
少年少女の仕掛けた罠を鮮やかに蹂躙する赤色
青年たちはその様を眺め密かにほくそ笑む
「ご覧、かみさまの欠伸に翻弄されている」
電波塔に踊る人影
真夜中の歌で言葉に滲む欺瞞を中和する
此岸の総てはでたらめだと嘯くきみに、ならば私は彼岸の花を捧げよう
いつか訪れる我々の巫山戯た死のために
Linus
胡乱のスープを泳ぎ泳いで打ち上げられたその先は安心毛布の中だった
という話
真面ではないだろう
いくら私でもそれくらいは解っている
けれど、そもそも私は真面ではないから
私が択んだ
君が択んだ
どっちだっていい
我々は、だから、共犯関係にある
皮膚一枚隔てた夢のなかでそっと喘ぎながら、いつか迎える同じ明日を希っている
さまよう
私は幸せだよ