瑕疵に手向ける

岡惚れとラインについての話を半時間弱
別に好きでいるだけなら構わないだろうと言うと朴念仁、「想ってること自体邪な気がするんだよ」真面目に答える
そう思うのなら止せばいい、と言いかけて、そんなに単純な問題でもないかと思い直した
色恋は一種の病気だと誰かに聞いたことがある
今後その煩悶に堪えきれなくなったら私の電話を鳴らしてくれ、気付けばきっと受けるから、と差し出す手のあることを一応は伝えたが朴念仁はあくまで朴念仁、手を払いはしても掴むことは恐らくないだろう
(まったく、どいつもこいつも扱いが難しいったらない)
 
ラインの方は既読無視問題で一回り近く歳の離れた後輩と口論になったとかなんとか
「九野くんは既読無視とか気にする?」
「話題の着地点を適当に設定しているというだけで別に無視はしていないんだ」
「…君も責められたことがあるのね」
「…我々の様なタイプの人間なら必ず一度は通る道なんじゃないか?」


彼は通話とメッセージならメッセージでの遣り取りを好むそうだが私は断然前者だ*1、メッセージは何かこう、少し物足りないような感じがする

*1:もっとも、私の沈黙と無愛想を許してくれる相手に限るが