あれそれこれどれ(も)

友人とピクニックの日
私のつくった卵のサンドイッチと友人のつくったお弁当で昼食、おかずはどれも美味しくこれを毎日食べられる彼女の恋人は幸せ者だ としみじみ
お菓子は満腹で食べられなかったが酒はきちんと胃におさめた
柿の木の下に寝転んで逆転した天と地、どこまでも青い空に意識がぶれる

変化と不変の中間点
に、立っているような心持ちになる いつも
(私にとってのあの公園はそういう場所だ)

変わったことはたくさんあって
変わらなかったものも確かにあって
傍らでジャケットを被り休む友人を眺めながら、私と彼女、其々のこれまでと其々のこれからを思った

これまでたくさんの傷を負い、それでも他人に親切にする心は失わず、踠きながらも明日を手放すことはしなかった
そうしてこの娘は今も生きている
だからこそ幸せに、これからは目一杯幸せに暮らしてほしい と、そう願うのはこの時が初めてではなかったけれど。

一日、また一日と笑顔で暮らせる日々ができるだけ長く続いていくといい

眠る友人の寝息を聞きながら、そんなことを思っていた